株式会社キヨーワは、栃木県宇都宮市を拠点とし、金属加工業鉄骨一次加工を行っており、屋外約1000坪の敷地内にH型鋼の残材を約200点一時置きしています。
残材にはスチールマーカーを使って手書きで記入管理をしており、保管場所は作業担当者のみが把握している状況でした。そのため、必要な際に残材を探し出すのに非常に時間がかかっており、屋外のため、悪天候の日や、日没が早い時期には、材料を探し出せないことが原因で、業務が先延ばしになることもありました。
このような課題を解決すべく、インターネットで調べていたところ、Xeyeを見つけてお問い合わせを頂きました。
元々、製品には加工の段階で、一次元バーコード付きの製品ラベルが貼り付けられていました。そのため、現状使用しているラベル発行システムを改修して活用することで、残材にも同様に一次元バーコード付きのラベルを貼り付ける運用が可能だと判断しました。
ラベルを統一しておくことで、将来的には残材だけでなく、製品の所在管理や工程管理等にも用途拡大の可能性があることも、導入頂く決め手となりました。
また、作業担当者の方々がスマートフォンを既に所持していたため、新たに専用リーダーの導入等を必要とせず、スマートフォンで簡単に運用が開始できることもポイントとなりました。
●個体識別情報:一次元バーコード
製品ラベル用のラベル発行システムを活用して、残材用のラベルを追加発行し貼り付けています。
●位置情報:スマートフォンの位置情報、QRコード
保管場所が屋外のため、スマートフォンの位置情報(GPS+キャリア基地局補正)を活用しています。
また、屋外でも建屋近辺等でGPSの精度が良くないところでは、建屋の壁にロケーション用のQRコードを取り付け、そちらを併せて読み取ることで位置を把握しています。
- 残材がどこにあるか分かるようになったので、探す時間が短縮でき、作業の段取り等がスムーズになった。
- 残材の場所の情報を共有できるようになった。
- 材料の在庫の問い合わせがあった際、材料置場まで探しに行かずに、PCですぐに探せるようになった。
残材の位置を可視化することで、探す時間を削減できるだけでなく、リアルタイムに情報を共有できることにも価値を感じて頂けております。
お忙しい中、取材へのご協力ありがとうございました。